キーマンであったダレン・エマーソンの脱退後、二人になった新生アンダーワールドとしては第一作目と言えるアルバム「A Hundred Days Off」。先行して発売されたシングル"Two Months Off"の効果的なプロモーションによって、本作に悪い印象を持った人は少ないように思いますが、前作「Beaucoup Fish」を最高傑作に挙げるファンには不評のようですね。
まず、収録しているトラックの中で最も目立っているのは間違いなくM2."Two Months Off"であり、彼らの代表曲である"Born Slippy"や"Rez"等と比べても全く劣っていないとさえ言えます。それゆえに、M8."Dinosaur Adventure 3D"のような平均的にレベルの高い楽曲を収録しているにも係わらず、全体の印象が薄くなってしまっていると感じました。当初は、ダレン・エマーソンが抜けた事によるサウンド面での変化が予測されていましたが、新生アンダーワールドの名に恥じぬ良作を作り上げたと思います。
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